今日は「こいくち並」の火入れの日。
昔から醤油醸造の重要ポイントとして『一麹二櫂三火入れ』と言われてきました。
二年間大事に育ててきたもろ味を搾って、いよいよ製品にする時です。
前日に、生揚げ醬油や食塩水など基本的な材料を調合し、一晩なじませておきます。
プレートヒーターという熱交換機で一定の温度まで上げ、ヤマチ醤油独自の調味をし、
丁寧に撹拌します。
その間、ボーメ合わせや、色合わせなど、基準にあった製品づくりに気をつかうことは
言うまでもありません。
ボイラーのスイッチを入れてから、後片付けまで半日近く、美味しい醤油ができるよう
緊張した作業が続きます。
この日は一日中、醤油の良い香りが蔵いっぱいに漂っています。
集荷に来た郵便局の方の言葉
「あー、今日はみたらしだんごの匂い!」