醤油造りにはいろいろな工程があります。
その仕事に毎日携わっている私たちには、ごく当然のように思っていることや、慣れた仕事のためあまり感想などないことがあります。
でも醤油蔵を初めて訪れる人や小さな子供は、私たちが慣れっこになっていることをとてもおもしろく表現してくださいます。
たとえば、仕込みの際、大豆を蒸したあとNK缶から屋根を通して空へ吹き出る「シュー」という蒸気の音、あまりにも大きな音とけむりに、外で遊んでいた孫たちはびっくりして泣き出し、慌てて家の中へ飛び込んでしまいました。
でも豆を蒸したいい匂いには満足気に興味をしめします。
醤油の火入れしている時訪れた方は、その香ばしい醤油の香りを「屋台から匂ってくるいい匂い、お腹がすいてきた」と言ってくださいます。
仕込みの時の麹の手返しという作業の時は、さらさらの麹をスコップで引っくり返し、山を作ったり、又崩したりとするため、4歳の孫は「砂遊びしてるの?」と自分もやりたそうにします。
長年携わっている慣れた仕事でも、時々は初心に戻って新鮮な気持ちで行いたいものです。
そして新たな感動を味わいたいものです。