二年自然発酵させたもろ味は濾布を使って搾ります

原料を仕込んで二年自然発酵させたもろ味、それを搾ったものが 『 生揚 』 です。

『 生じょうゆ 』 とも呼ばれるものです。

 

ヤマチ醤油では、昔ながらの4列の木枠をならべた舟とよばれる圧搾槽で、

90センチ四方の濾布を用いて搾っています。

 

10日ほどかけて搾り、圧力をかけると、 『 生揚 』 と  『 搾りかす 』 分離されます。

濾布のなかの 『 搾りかす 』 はまるでお煎餅のように固まって、どろどろとした諸味が

こんなにぺっちゃんこになるなんて不思議な気がします。

 

濾布から搾りかすをはがすのも、なかなか大変な作業です。なんせ400枚もの濾布を

使っているのですから、半日同じ作業をしていたら、肩はパンパンになってしまいます。

 

3回ほど使った後は、布目につまった搾りかすを水洗いしなければなりません。

400枚以上の濾布を水洗いし、干して、と面倒な作業ですが、これも質の良い『 生揚 』 を

作るための大切な仕事の一つです。

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昔からの濾布は麻でできています。

現在のナイロン製よりずっと使いやすく、 補修しながら大切に使っています。

 

 

 

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